2013年7月29日月曜日

レッスンでの幸せ

皆さん、こんにちは。
暑い日が続きますがお元気でお過ごしですか?

先日、レッスンで幸せだなぁ、と思うひと時がありました。

それは、ベートーヴェンのソナタを勉強している生徒さんで、忙しい生活を送っているせいもあるのか、どうしても全体に軽く、呼吸がなく、音色や弾き方に深みが出ない演奏でした。

テクニックが原因かと思い、この生徒さんは男の子だったこともあり私としてはなるべく論理的にレッスンしていたのですが、なかなか伝わらずにいました。そこで、作曲家の時代背景、どのような人で、どんな生活様式だったかを説明して、どんな風に生活の中から音が聞こえ感じていたと思う?どんな音楽を望んでいたと思う?と問いかけてから弾いてもらうと、
今までとまるっきり違う音楽的なとても良い演奏になりました。こんな時は幸せを感じる瞬間です。

たった一言でこんなに演奏が変わる。
生徒さん達はもちろんレッスン中で言われた事をそのまま鵜呑みにするのではなく、考えて練習してこそ上達するのですが、教える側もそれぞれの生徒さんが理解しやすいようにたくさんの引出しを持たなければ!と改めて思いました。

ピアノは時間がかかり忍耐のいるものですが、だからこそ得られる喜びも大きい。そこを忘れず、楽しみながら練習に励んで欲しいな、と思いました。
もちろん、私も、、、!!!(^_^)♪